ポリシー
基本姿勢(理念編)
基本姿勢(理念編)
僕らのものづくりは、ひとりで完結するものじゃない。
「得意な人が得意なことを」 ——これが出発点。企画は企画のプロが、実装は実装のプロが、それぞれの強みを生かして担う。
だからこそ、専門家ネットワークを大切にする。各分野の有識者や実務家との横のつながりを育て、プロジェクトごとに最適な布陣を組む。
外注パートナーも「一回きり」ではなく、信頼できる協力会社・フリーランスと長期的な関係を築いていく。
必要に応じて専門機関や公的機関と連携することもある。
そのうえで、役割を明確にする。企画、ディレクション、実装、運用——それぞれの責任分界点を曖昧にしない。
「誰がどこまでを担うのか」がはっきりしてこそ、安心して協働できるから。
プロジェクトマネジメント
企画と実装のあいだには、言葉にできない“谷”がある。
僕らはそこを埋める橋渡し役になる。企画の意図を正確に翻訳し、実装にまで落とし込む。
同時に、品質の担保を怠らない。外注先から上がってきた成果物は「出して終わり」ではなく、こちらが責任を持って目を通す。
複数の外注先が関わるなら、進行管理を握り、工程を調整し、スケジュールを一つにまとめる。
そして何より大事にしたいのはインフォームドコンセント。
関係者全員が「なぜこの選択をするのか」を理解し、納得して進めること。説明責任を果たし、合意を積み重ねていく。
事実基盤
僕らの語りは「夢物語」で終わらせない。
三層分離——事実、解釈、そして想像(創造)を明確に分けて提示する。
その土台には一次情報がある。出典を明示し、裏取りを徹底する。
正確さを最優先にしつつ、わかりやすさとも両立させる。
「本当にそうか?」と問い直しながら、言葉を置いていく。
経済性と効率性
効率化は「削ること」じゃない。
むしろ投資することから始まる。
機材、システム、仕組み——それらにお金をかけるのは“贅沢”ではなく、“成長のための準備”。
使ったお金は、ただ消えるのではなく回収すべきものだ。
そして回収するだけでは足りない。その上でさらに収益を上げられるように仕組みを磨き続ける。
だから僕らは効率化の追求を恐れない。作業環境やプロセスを改善し、少ないリソースからより大きな成果を生む。
それは単なる「節約」ではなく、健全な成長を支える土台だ。
短期的な削減ではなく、中長期的に利益を循環させるための取り組みとして考えている。
長期価値
「今この瞬間」だけ話題になっても意味がない。
僕らが目指すのは再訪性のある価値。一時的なバズよりも、もう一度足を運びたくなる構造をつくることだ。
そのためには、知見を蓄積し、共有することが不可欠だ。成功だけでなく失敗も文書化し、次に活かす。
それは単なるノウハウではなく、ナレッジの継承になる。外注先の知見も含め、体系的に記録し、文化や文脈に配慮しながら表現する。
さらに、文脈を尊重することを忘れない。歴史的・地域的背景を踏まえ、誤用を避ける検証プロセスを設ける。
専門用語は、平易な言葉と注釈を添えて開かれたものにする。正確さとやさしさを両立させたい。
やらないこと
僕らが「やらない」と決めていることもある。
- 医療行為(診断・治療・医学的助言)
- 霊的・占い行為(ただし占いの館など、適切な文脈・場所で行う活動は除く)
- 違法・不正を助長する行為(差別・誹謗中傷・虚偽広告・違法行為)
- 権利侵害(著作権の侵害、秘密情報の無許可共有)
- 過度な扇動(炎上や対立を意図的に煽る行為)
何を「やらないか」をはっきり示すことは、何を「やるのか」をよりクリアにすることでもある。
まとめ
このポリシーは、僕らの「ものづくりのOS」みたいなもの。
協働と役割の明確化 → マネジメント → 事実基盤 → 経済性と効率性 → 長期価値 → やらないこと
という流れを意識して、全体を組んである。
つまり、
プロジェクトを正しく運び、
事実の上に立ち、
投資と回収の循環をつくり、
長期に持続する価値を残す、
そして線を引くことで安心を担保する。
これが僕らの姿勢であり、仕組みであり、約束だ。